清田産業株式会社

清田ダイアリー KIYOTA DIARY

飲食するヘルシー Healthy Item 2023の動向

時系列で見る”健康的な食品・飲料、成分・素材”のアイテムトレンド調査結果

渋沢文明
株式会社ビー・エム・エフティーディレクター 渋沢文明

2023年08月18日

飲食するヘルシー Healthy Item 2023の動向

 食と健康は不可分の関係にあります。私どもでは2006年から食を健康から広くとらえ、食の健康意識、健康を意識した食品、食品素材の成分や素材への意向などの変化を把握する『飲食するヘルシー Healthy Item」という調査を行っています。

 今回は最新の調査結果と併せて2009年から時系列の変化の一部をご紹介します。

ヘルシーコンシャス食品

「ヨーグルト」と「納豆」は不動の2トップ

 健康を意識して摂っている食品を「ヘルシーコンシャス食品」として、生鮮食品や加工食品、飲料等212品目を調査した結果は、1位:「ヨーグルト」、2位:「納豆」、3位:「豆腐」、4位:「牛乳」、5位:「たまご」でした。

 1位の「ヨーグルト」と2位の「納豆」は2009年から2014年、2019年と同じ結果であり、この2品目は高く健康意識と結びついていることがわかります。

「豆腐」、「鶏肉」、「たまご」は順位アップ

 「豆腐」は2009年に21位でしたが、2014年に8位、2019年に5位と順位を上げています。「鶏肉」は2019年は26位でしたが、2022年は11位と順位を上げ、「たまご」は2009年は15位から2022年は5位と順位を上げています。

 「鶏肉」と並んで2019年から2022年にかけて順位を上げていたのは「きのこ類」(13位→7位)、「青魚」(22位→17位)、「酢」(29位→18位)であり、これらはコロナ禍の中で順位を上げていました。

 逆に順位を下げているのは「たまねぎ」と「キャベツ」で、2014年、2019年と比較して、2022年の結果は「たまねぎ」(5位→10位→12位)、「キャベツ」(11位→14位→21位)なっています。

ヘルシーアイテム

摂りたいアイテムの上位3位は「ビタミンC」、「食物繊維」、「乳酸菌」

 健康食品やサプリメント等で摂りたい成分をヘルシーアイテムとして、216項目の調査をした結果は次のものです。2022年の1位は「ビタミンC」、2位「食物繊維」、3位「乳酸菌」、4位「DHA」、5位「コラーゲン」という結果でした。

 時系列で見ると「食物繊維」は2009年結果から着実に順位を上げ、最新の結果では2位となっています。「DHA」は2009年に13位、2014年に9位、2019年に8位でした。

 「食物繊維」、「DHA」、「コラーゲン」とともに2019年から2022年にかけて順位上げているのは「亜鉛」(18位→8位)、「大豆イソフラボン」(14位→10位)、「ビタミンD」(23位→11位)、「プロテイン」(19位→17位)でした。

 「亜鉛」と「ビタミンD」は2019年と較べて2022年の結果は順位を上げており目立っています。

意向ヘルシーアイテム トップ20の変化

気になる健康インデックス

「腸内環境」と「睡眠」はこの10年余りで着実に順位アップ

 健康に関する診断測定項目、健康の指標・言葉109のインデックスについて、気にしているかどうかを調査した結果。

 2022年は1位:「疲れやすさ」、2位:「ストレス」、3位:「体力」、4位:「腸内環境」、5位:「体重」という結果でした。

 「腸内環境」は2009年より順位をあげており、2009年は28位、2014年は13位、2019年8位となり、2022年調査で4位になりました。また、「睡眠」も同様に順位を上げており、2009年に20位、2014年に14位、2019年に7位、2022年に6位と順位を上げています。「ストレス」は2014年に9位、2019年の6位から2022年は2位と大きく順位を上げています。

 「体重」「視力」「体脂肪」「筋力」「コレステロール」「内臓脂肪」は2019年よりも2022年は順位を下げていました。

乳酸菌・ビフィズス菌の意向

 調査したヘルシーアイテム項目の中では、乳酸菌・ビフィズス菌という名称項目だけでなく、各社が使用している個別名称についても意向を聞いています。

 一般名称の「乳酸菌」は17.0%、「ビフィズス菌」は12.0%でした。

 「乳酸菌」は「〇〇〇+乳酸菌」と表示されるものが多く、その中では「プラズマ乳酸菌」、「LG21乳酸菌」、「乳酸菌シロタ株」が目立っています。
また、「ビフィズス菌」では「ビフィズス菌BB536」は「L-92乳酸菌」とほぼ同値でした。

 「乳酸菌」、「ビフィズス菌」を含まないものでは「ガゼリ菌」、「ガゼリ菌CP2305株」、「ラブレ菌」の順となっていました。

Source:「飲食するヘルシー Healthy Item 2023」調査結果
●調査項目:ヘルシーコンシャス食品212品目、ヘルシーアイテム216項目、健康インデックス 109項目、効果効能 74項目
●調査方法:インターネット調査
●対象者:20~79歳の一般男女
●サンプル数:1200人
●調査期間:2022年12月
●調査地域:全国
*この調査に関するお問い合わせはshibusawa@bmft.co.jpへお願いします。
図表の二次利用はお控え下さい。

この記事を書いた方

渋沢文明

この記事を書いた方

株式会社ビー・エム・エフティーディレクター渋沢文明

弊社は「おいしそう」「食べたい」「飲みたい」と感じ、飲食欲を喚起する言葉を“シズルワード”と呼び、2003年から毎年調査を行いシズルワードの「今」を調べています。また、好きな風味や味・香りの『フレーバーテイスト調査』や、健康に関する食品・飲料・成分、食材・素材の「ヘルシーアイテム調査」も毎年行っています。

http://bmft.co.jp/

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