清田ダイアリー KIYOTA DIARY
フレーバーテイスト2024年の動向
『好きな風味・素材 フレーバーテイスト2024』より
2025年02月10日
食べ物や飲み物のベースになる風味や味を「フレーバーテイスト」と呼び、生活者にどのような風味や素材が好まれているかを明らかにした調査を弊社では2006年より継続的に行ってきました。今回は変化するフレーバーテイストの最新の調査である、『好きな風味・素材 Flavor Taste 2024』から結果の一部をご紹介します。
<食材系>
1位は「いちご」、2位「シャインマスカット」、3位「マスカット」
食材系で好まれている1位は「いちご」です。そして2位は「シャインマスカット」、3位は「マスカット」、4位「桃」、5位「巨峰」と続いています。
上位10位内に「シャインマスカット」、「マスカット」、「巨峰」、「ぶどう」など“ぶどう系”のアイテムが4つランクインしており、“ぶどう系”はよく好まれています。また、“柑橘系”は7位「オレンジ」、10位「みかん」が高く好まれています。
上位20位にはフルーツ系が多く、“野菜・ナッツ系”は9位「ポテト」、17位「サツマイモ」、19位「安納芋」となっています。
“トロピカル系”のフルーツでは11位「マンゴー」、12位「パイナップル」が上位にランクインしています。

<調味食品系>
1位は「チョコレート」、2位は「バニラ」、3位は「カスタードクリーム」
調味食品系は1位「チョコレート」、2位「バニラ」、3位「カスタードクリーム」、4位「生クリーム」、5位「カフェオレ」が上位5位でした。“クリーム系”の「カスタードクリーム」、「生クリーム」は高く好まれています。
“コーヒー・茶系”は5位の「カフェオレ」に次いで、10位に「コーヒー」、11位に「ミルクティー」が入っています。
その他、“糖蜜系”では「キャラメル」が6位、「はちみつ」が8位となっています。また、“魚介系”では7位に「明太子」、「エビ」が12位に入っています。

2019年~2024年までの5年間の時系分析でのトレンド変化は次のものです。
<時系列変化―食材系―>
1位は「いちご」
「いちご」は2019年調査から2024年までずっと1位にランクされており、不動のトップで、「いちご」フレーバーの人気の高さがうかがわれます。
“ぶどう系”は高い人気をキープ
「シャインマスカット」は2019年に13位でしたが、2022年は2位にランクインし、2024年も同順位となっています。また、「マスカット」は2019年の8位から2022年に3位となり、2024年も3位をキープしています。
その他の“ブドウ系”アイテムは5位「巨峰」、6位「ぶどう」の順になっています。
目立つ「ポテト」の伸び
2024年にランキングを大きく伸ばしたのは「ポテト」です。2019年の28位から2022年に23位、2024年には大きく順位を上げて9位になり、上位10位内に入りました。
「サツマイモ」も2022年の19位から2024年は17位.と順位を上げており“芋系”はアップトレンドとなっています。
ダウントレンド傾向のアイテム
「アーモンド」は2019年に14位でしたが、2022年は17位、2024年は23位にでした。また、「梨」は2019年の8位から2024年には13位、「りんご」は2019年に4位でしたが2024年に8位でした。「レモン」、「メロン」もやや順位を下げています。

<時系列変化―調味食品系―>
「チョコレート」と「バニラ」は不動の2トップ
2019年から2024年まで1位は「チョコレート」、2位は「バニラ」の順序は変化せず、この2つは調味食品系の不動の2トップとなっています。
着実にアップトレンドの「カスタードクリーム」
「カスタードクリーム」は2018年に8位でしたが、2022年に6位、2024年には3位と順位を上げてきており、アップトレンドのアイテムと言えます。
同じ“クリーム系”では「生クリーム」は2022年は3位でしたが、2024年には4位になり「カスタードクリーム」と順序が入れ替わった結果となっています。
2022年から伸びた「明太子」、「コンソメ」、「エビ」
“調味料系”アイテムの「明太子」、「コンソメ」、「エビ」は2019年には20位内にランクされていませんでしたが、2022年は7位「明太子」、16位「コンソメ」、20位「エビ」になり、2024年は「明太子」は同順位、「コンソメ」は13位、「エビ」は12位で順位を伸ばしています。
ダウントレント傾向の「つぶあん」
上位20位の中で、“和スイーツ”によく使われる「つぶあん」、「きなこ」、「抹茶」は2019年に比べ、ダウントレンド傾向にあります。なかでも「つぶあん」は2019年の17位でしたが、2022年は27位、2024年は36位となっています。

『好きな風味・素材 Flavor Taste 2024』調査概要
●調査方法:インターネット調査
●対象者:15~69歳男女
●調査期間:2024年5月
●サンプル数:1,800人
●調査地域:全国
調査したフレーバーテイストのアイテム:156アイテム
●食材系:48アイテム
●調味食品系:108アイテム
*図表の二次利用はお控え下さい
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この記事を書いた方
この記事を書いた方
株式会社ビー・エム・エフティーディレクター渋沢文明
弊社は「おいしそう」「食べたい」「飲みたい」と感じ、飲食欲を喚起する言葉を“シズルワード”と呼び、2003年から毎年調査を行いシズルワードの「今」を調べています。また、好きな風味や味・香りの『フレーバーテイスト調査』や、健康に関する食品・飲料・成分、食材・素材の「ヘルシーアイテム調査」も毎年行っています。