清田産業株式会社

清田ダイアリー KIYOTA DIARY

おいしく食べてラクに痩せたい!女性たちに根強いサラダ&シリアル人気

食のトレンドが映し出す生活者マインドと時代の空気

山下智子
株式会社ひめこカンパニー代表取締役女子栄養大学客員教授 山下智子

2015年10月01日

おいしく食べてラクに痩せたい!女性たちに根強いサラダ&シリアル人気

オフィスサラダは働く女性たちの救世主?

 働く女性たちをターゲットに、オフィスにサラダを配達するサービスが広がっています。野菜宅配大手のオイシックスが展開しているのは、「サラダオイシックスforオフィス」。色とりどりの野菜に、肉やサーモン、エビなどの食材が美しく盛り付けられたおしゃれなサラダは、800円。これに100円でパンを付けることもできます。契約したオフィスに小型の冷蔵庫を貸し出し、野菜・果物パックを販売しているのは、KOMPEITO(コンペイトウ)。トマトやプルーンなど手軽に食べられる野菜や果物のパックを100円から販売しています。また今年流行りのジャーサラダ(ボール社製のメイソンジャーと呼ばれるガラス瓶に彩りよく野菜を詰め込んだサラダ)をオフィス向けに宅配している会社が、早くも登場しています。
 私も試しにオイシックスのサラダをいただきましたが、パンを添えても、到底お腹が満足する量ではありません。働く女性たちは、こんなに軽い昼食で夕食まで持つのだろうかと不思議に思いましたが、その理由は次の調査結果にありました。
 昨年カルビーは、「女性の間食に関する意識調査」を実施しました。間食の頻度については、「ほぼ毎日」が1位で43.8%。中でも20代の働く女性の場合、「食事代わり」「小腹が空いているから」という理由で、朝の時間帯に間食をしている人が57.5%に上り、さらに、普段の食生活で野菜不足を感じているかを問うと、働く女性の80.3%がそう感じると回答しています。家では朝食を取らず、会社に来てからお菓子を食べて小腹を満たす。昼食時、お腹は余り空いていないし、野菜不足を解消するためにもサラダを食べる。午後、またすぐにお腹が空くからお菓子を食べる。そんな実態が容易に想像できます。お菓子とサラダだけで栄養を補給している20代の女性たち。彼女たちの先の人生にあるかもしれない出産と子育ては、健康な身体と体力が求められます。さらにもっと先の老後のためには、強い骨と筋力も蓄えておきたいもの。老婆心ながら、彼女たちの未来が心配になってしまいます。

先進国で唯一、「痩せ」が問題になっている20代女性

 すべからく先進国においては、肥満が問題になっています。ところが唯一、日本の若い女性に限っては「痩せ」が問題になっています。厚労省がまとめた「国民健康・栄養調査」によると、BMI値18.5未満の「痩せ」に分類される割合は、20代女性で21.5%と最も高く、平均エネルギー摂取量は年々減少していて、2013年には1628キロカロリーに。この数字はなんと、終戦からわずか半年後の1946年2月時点での都市部平均のエネルギー摂取量1696キロカロリーを下回っています。また国連食糧農業機関(FAO)によれば、北朝鮮の1日の平均供給エネルギー量は11年の時点で約2100キロカロリー。日本の20代女性の摂取エネルギー量は、経済制裁下の北朝鮮の人々への供給量よりも少ないのです。
 本来、美しさとは健康がそのベースになければならないはずで、それはバランスのよい食事が創り出すもののはずです。が、それを実行することは、若い女性たちにとっては面倒で難しいもののようです。

女性たちのワガママなニーズが大きな市場を創る

 と言っても、彼女たちは、お菓子とサラダだけを食べていればいいと思っているわけではありません。不規則な食事で足りない栄養を満たしてくれるヘルシーな間食を求めているのです。今、そんな彼女たちの圧倒的な支持を得ているのが、グラノーラです。ここ4年で、市場規模はなんと6倍に急成長しました。グラノーラとはシリアルの一種で、オーツ麦や玄米といったさまざまな穀物やナッツ類、ドライフルーツなどを混ぜ、シロップや油脂を加えて焼き上げたもの。バラエティ豊かな具材や優れた栄養素を武器に、朝食代わりに、小腹満たしにと、若い女性たちに大人気です。
 このグラノーラ人気にあやかろうと、さまざまな派生商品も生まれています。チョコレートやクッキー、ポテトチップスをはじめ、柿の種や大福、豆腐やスープにもグラノーラを合わせた商品が登場。食物繊維やミネラルを豊富に含むグラノーラをプラスすることで、商品にヘルシーなイメージが付加されることが狙いです。
 飲食店でもグラノーラメニューが広がりを見せています。パフェやサラダに散らしたり、パンケーキに添えたり、スープに入れたり。業務用のグラノーラを扱う日本ケロッグには、レストランやホテルからの引き合いが急増中だといいます。
 おいしく食べてラクに痩せたいけど、健康も心配――。女性たちのニーズはとてもワガママです。でも、だからこそ、はまれば大きな市場になります。オフィスサラダもグラノーラも、ヨーグルトも豆乳もドライフルーツも、そんなワガママで強いニーズに支えられています。生活者のニーズが強ければ強いほど爆発力は大きく、またその食品がおいしくて、しかも栄養面での魅力が豊富で、さらにバリエ―ション展開の幅が広いほど、市場は拡大するのです。

付加価値の高い
食品・製品を開発します

清田産業では、メニュー、レシピ、調理方法、試作など、ご提案から開発までワンストップで対応します。豊富な経験と研究開発実績から、付加価値の高い製品開発を実現します。

  • 付加価値の高い食品・製品を開発します

    全国屈指の取扱原材料
    10,000種類以上

  • 付加価値の高い食品・製品を開発します

    多角的な視点からの
    課題解決

  • 付加価値の高い食品・製品を開発します

    掛け算のアイデアと
    開発力

ご相談やご質問など、
お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた方

山下智子

この記事を書いた方

株式会社ひめこカンパニー代表取締役女子栄養大学客員教授山下智子

加工食品や飲料の商品開発、コンビニやデパ地下の惣菜開発、飲食店のトータルプロデュース、スーパーマーケットの戦略作り等、食業界および流通業界全般に渡り幅広く活動。外食、中食、内食、そのすべてを網羅する広いビジネス範囲は業界屈指です。1アカウント3,300円で購読できる「食のトレンド情報Web」を配信。毎春、その年の食市場のトレンドをまとめた相関図を公表、講演をしています。

http://himeko.co.jp/

当サイトでは、利便性向上を目的にCookie等によりアクセスデータを取得し利用しています。
詳しくは、プライバシーポリシーをご覧ください。