清田産業株式会社

清田ダイアリー KIYOTA DIARY

コロンビアの味

豊かな食材と甘いデザート

太木光一
食品評論家 太木光一

2021年04月01日

コロンビアの味

 年中を通して暖かいコロンビアはその気候を活かして、さまざまな作物が育てられている。特にコーヒーなどは日本など世界各国に輸出され、高い評価を得ている。今回はそんなコロンビアの代表的な料理と食材を紹介する。

コロンビアについて

 コロンビアは南アメリカ大陸の北西部に位置し、東部はベネズエラ、東南部はブラシル、南部はペルー、西部はエクアドルと太平洋に、北部はパナマとカリブ海に接している。

 面積は日本の32倍、人口は4千万人、公用語はスペイン語、宗教はカトリック教である。国土の3分の1はアンデス山脈に、残りはアマゾン川流域に占められている。

コロンビアの気候

 広い国土の気候的な特性をみると下記のように分かれる。

・海岸地帯 28度(年平均気温)   熱帯性
・標高1千〜1千5百メートル 20度(年平均気温) 亜熱帯性
・標高1千5百〜2千メートル 175度(年平均気温) 常春
・標高2千〜3千メートル 12度(年平均気温) 常秋
・標高3千メートル以上 7度(年平均気温) 寒冷

 この山岳地帯に人口の75%が生活している。人的資源は十分で、仕事に対して勤勉で器用である。気候はよく、電力・通信も完備し、首都のボゴタは内陸部にあるので交通はトラック輸送による。

 居住地域は気候に恵まれ食生活の良さも加わって平均寿命は72.3歳。アメリカの70.0歳を抜き南米一を誇っている。

コロンビアの産業

 特に鉱山資源は豊かで石油、石炭、鉄鉱石、ボーキサイト、銅など。エメラルド、プラチナも豊産する。石炭の埋蔵量は南米第一位、エメラルドは世界一を誇る。

 農産物はクッキングバナナ、マンゴー、パッションフルーツ、グアバ、グアナバナ(サワーソップ)、タマリンド、ピタヤを始め、アンデスポテト、キャッサバほか、市場にあふれている。

 特に誇るべきものはコロンビアコーヒーでブラシルに次ぐ生産国で品質は優良。現在の生産量は1,200万袋(1袋は60キロ入り)で、最近はアンデス山脈のエメラルドマウンテンが注目を集めている(赤道をはさむ南北25度の地域)。

 またコロンビアは花の楽園とよばれ、ボゴタ付近が主産地で、特にバラとカーネーションが代表。またドライフラワーの技術も世界一を誇っている。

 熱帯、カリブ、アマゾン、東部平原、中央平原の5つの地域に分かれたコロンビアは南米すべての特徴を兼ね備えている。

コロンビアの料理

 都市の味の傾向としてボゴタやメデジンといった大都市は内陸部の高地にあるため料理は肉食中心。カルタヘナやカリは海岸部の都市であるため海産物が豊かである。ここからはコロンビアの代表メニューを紹介する。

アヒアコ・テ・ボージョ(鶏肉と野菜のスープ)

 黒色の陶器に入れるのが習慣である。

アヒアコ・テ・ボージョ

材料・作り方
・鶏胸肉 6枚
・白皮ポテト 8個
・紫皮ポテト 8個
・黄皮ポテト(小) 20個
・人参(大) 1本
・コリアンダー 1本
・とうもろこし 3本
・コンソメスープ 3リットル
・生クリーム、ケッパー、アボカドを好みで加える。

ゼビチェ(魚介類のマリネ)

セビチェ

 コロンビア、ペルー、ベネズエラほか南米の人気メニューで、ラテンアメリカ、アメリカ南部諸州でも大ヒット。マヨネーズ、ドレッシングなどを使わず、生の魚介類をレモン、タバスコほかでマリネ。ヘルシーで日本人の口にもよく合う。

材料(8人前)
・えび 16尾
・いか 2杯
・アサリ 16個
・タコ (小)1/2匹
・白身魚 450グラム
・さざえ 400グラム
・トマト 3個
・にんにく 4片
・赤ピーマン (みじん切)2個
・パセリ(みじん切)適量
・レモン汁 2個
・タバスコ 適量
・酢 小さじ1

ココナッツライス(アロスコン)

材料・作り方
・米 4カップ
・ココナツミルク 2缶
・レーズン 少々
・塩・砂糖 適量

 鍋にココナッツミルク1缶を入れ、キャラメル色になるまで煮詰める。ここにもう1缶のココナッツミルクを入れ、加熱してダマのなくなるまで煮詰める。炊く米の量に合わせて水を沸騰させ、事前に洗った米と塩と砂糖を加える。普通のご飯を炊く要領で炊き、レーズンを混ぜ、蓋をしてよくむらす。ご飯を少し固めに炊き上げるのがコツ。

ポスタカルタヘナ(カルタヘナ風ローストビーフ)

 牛肉ブロック(ロースなど)1キロに対しクローブ、シナモン、塩、こしょう、砂糖をよくまぶして焼く。肉汁に小麦粉少々と赤ワインをまぜてソースをつくりローストビーフにかける。

デザート

 デザートの美味な国である。グアナバー、ムース、マンゴームース、ベークドバナナ、シナモンとチーズ風味など。

その他の食材

料理バナナ

アンデスポテト

 ピンポン玉の大きさ。アンデスの代表味で黄金色で卵黄にも似ている。

アマゾン・サルサ

 世界一激辛のハバネロから辛口、甘口など。サルサ王国とよべる。

クッキングバナナ

 料理専用バナナ。揚げる、焼く、煮るなど。味のバラエティが多い。

ラピュシカ

 キャッサバのことで、揚げる、煮る、焼くなど味のバラエティが非常に多い。

まとめ

 コロンビアは豊かで食の楽しい国とよべる。

この記事を書いた方

太木光一

この記事を書いた方

食品評論家太木光一

1947年早稲田大学商学部卒業。同年昭和産業に入社し、一貫して調査業務に携わる。調査部長を経て1979年に退社するが、在社当時から食品と食品産業について新聞・雑誌に健筆をふるい、食品産業評論家として活躍する。通産省中小企業振興事業団の需要動向委員のほか多くの政府委員を歴任するとともに食品メーカー、問屋、高級食料・食品店の顧問にも就いていた。海外視察は280回以上に上る。主な著書は「日本の食品工業」(共著)、「新・一般食品入門」、「惣菜食品の強化技術」、「食材の基礎知識」など多数。