清田ダイアリー KIYOTA DIARY
タイはデザート天国
人気の高い13種の紹介
2022年11月01日
アジア諸国の中でも人気の旅行先、タイ。日本から飛行機で約6時間、時差も2時間とアクセスが良好で食事も美味しい。今回はそんなタイのデザートを紹介する。
目次
世界一辛い食べ物を好むタイはまた甘いデザートの天国である。日本では食後にデザートを一品とるが裕福なタイ人は3種類もとって楽しむ。また庶民には手軽な屋台が多く用意されている。しかもつくるのも手間いらず簡単で美味。安・健・簡・美味・エスニック性の五拍子がそろっており、不況で消費が縮む中で成長性が期待されよう。
主材をみると葛粉・米粉・もち米・タピオカやヌードルなど舌触りの良いものと、各種のトロピカルフルーツやココナッツミルクが巧みに組み合わされている。原価の安いものばかり、またつくる手間も簡単、安くつくのも当然といえよう。
人気の高いアイテムを紹介する。
ウン・ガティ
南国の夜を想わせるロマンチックなゼリー。食後のデザートに最適。タイの人気メニューの一つ。ココナッツミルクを粉ゼラチンで固めたもので口当たりの良さ抜群。安さ・手軽さ・バラエティも非常に多い。
カオニャオ・マムアン
マンゴーともち米のココナッツソースがけ。マンゴーの甘さともち米の歯ざわりとココナッツミルクの絶妙な味で前出のウン・ガティに劣らない味である。
カオニャオ・トゥリアン
ドリアンともち米のココナッツソースがけ。熱帯フルーツの王者ドリアンはもち米とよく合う。もち米を蒸してこの上にドリアンをのせ、ココナッツミルクにパームシュガーを加えて、火にかけ冷ましてからかける。バランス良く絶品で手間はあまりかからない。
クルアイ・ブアットチー
バナナのココナッツミルク煮。トロッと口の中でとげるようなバナナの甘味が最高。バナナを3センチの長さに切り、ココナッツミルクで煮るだけ。原価も極めて安い。
サクー・ピアック
タピオカの温かいデザート。タピオカパール(粒)を透き通るまでゆでて、ザルにとり水を切る。これを器に移してココナッツミルクをかける。暑い時はクラッシュ・アイスを入れて冷やすとよい。コ
コナッツミルクの替わりにココナッツ果肉のスライスを入れてもうまい。
クルアイ・トート
揚げバナナのココナッツ風味。バナナがココナッツの香りに包まれてコンガリときつね色に。トロッとしたおいしさに変わる。
材料
・バナナ 3本(1cm角に切る)
・ココナッツミルク 300cc
・ココナッツフレーク 1カップ
・ベーキングパウダー 大さじ1/2
・小麦粉 1カップ
・揚げ油適量
・グラニュー糖 適量
手軽・コスト安・美味のデザート。庶民性大。
シャーベット・マムアン
マンゴーシャーベット。手軽で美味。南国の味が容易に楽しめる。
材料
- 生マンゴー 500g
- ラム酒またはレモン汁 50cc
- 卵白 1個分
作り方
生マンゴーの皮をむきミキサーにかける。
ラム酒又はレモン汁を果肉500g当たり50cc加えると味がひき立つ。
少し固まり始めたら泡立て器でよく混ぜ合わせ、最後によく泡立てた卵白を合わせて固める。
家庭ではつくり始めて約2時間ぐらいかかる。手軽な南国の味が楽しめる。
ポラマイ・ロィケーオ
スイートバジル・シードとフルーツのシロップがけ。甘いシロップの中でカラフルなフルーツの饗宴である。トロピカルフルーツのフルーツパンチともいえよう。
作り方
キウイ、いちご、マンゴー、パインなど、フルーツを入れたシロップに水で戻したスイートバジル・シードを入れる。その他季節の果物やナタデココを適量加えてもよい。仕上げに、ラム酒またはレモン汁少量をかける。
タピオカプディング
タピオカ独特のツブツブとした舌触りを楽しむ。ココナッツと黒い甘いソースがよく合う(黒みつ)。タピオカがくっつかないようにタップリの湯でゆでる。タピオカをざるにあげて洗ったら間をおかずにゼラチンと砂糖を入れてよく混ぜるのがコツ。小粒タピオカ150gに対して粉ゼラチンは5g、砂糖は適量。
トゥアダム
タピオカと煮あずきにココナッツミルクをかけた温かいデザート。タイ風ぜんざい。
ファク・トーン・ゲーンボアッ
かぼちゃのココナッツミルク煮。煮くずれ寸前のかぼちゃとココナッツのとろけるような甘さのハーモニー。カロチンに恵まれた栄養食で、手軽な一品。
サリム
葛でつくったそうめんであるが、ココナッツミルクを加えて、氷を入れて食べる。サッパリ、そしてヘルシーである。
ルーク・ブア・イエン
蓮の実の甘煮。柔らかい豆のような食感で、氷を入れて冷たくして食べる。
まとめ
タイのデザートは共通して
- つくるのが手軽
- ローカロリーでヘルシー
- サッパリ味
- 低コスト
- 飽きのこない味
タイはデザート天国と呼べよう。
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この記事を書いた方
この記事を書いた方
食品評論家太木光一
1947年早稲田大学商学部卒業。同年昭和産業に入社し、一貫して調査業務に携わる。調査部長を経て1979年に退社するが、在社当時から食品と食品産業について新聞・雑誌に健筆をふるい、食品産業評論家として活躍する。通産省中小企業振興事業団の需要動向委員のほか多くの政府委員を歴任するとともに食品メーカー、問屋、高級食料・食品店の顧問にも就いていた。海外視察は280回以上に上る。主な著書は「日本の食品工業」(共著)、「新・一般食品入門」、「惣菜食品の強化技術」、「食材の基礎知識」など多数。