清田ダイアリー KIYOTA DIARY
おいしいを感じる言葉。シズルワード 2022年最新調査
美味しさを引き出すトレンドワード
2022年11月28日
私がディレクターを務める株式会社ビー・エム・エフティーでは「おいしそう」、「食べたい」、「飲みたい」という欲求を喚起する言葉を「シズルワード」と呼んで、2003年より毎年調査を行っています。
今回は2022年に行った最新の調査結果の一部をご紹介します。調査を行った「シズルワード」の分野は味覚や嗅覚に関する<味覚系表現>、触覚や聴覚に関する<食感系表現>、素材や製法、流儀に関する<情報系表現>、情緒やエモーションに関する<感情系表現>の4分野(438語)です。
ここでご紹介するには<味覚系><食感系><情報系>の3分野の結果です。
全体の結果
味覚系
味覚系は「うま味のある」が1位。次いで「ダシの効いた」、「コクのある」、「濃厚な」、「味わい深い」が上位5位となっていました。

時系列の変化では「濃厚」は2014年から上昇傾向にあり2018年は1位でしたが、2022年は3位となっています。「濃厚」に代わって1位になったのは「うま味がある」でした。「コクのある」は2018年からランクを上げ2022年には2位になっています。
また「こくうま」、「極うま」、「コク深い」といった<コクとうま>を複合したシズルワードがアップしています。「やみつきになる」、「クセになる」というクセ系の言葉もランクを上げています。「リッチな」は2022年に順位を落としピークアウトしています。

食感系
食感系の1位は「ジューシー」でした。次いで「もちもち」、「とろける」、「もっちり」、「ほくほく」が上位5位でした。

「コシのある」というシズルワードは2014年から2018年にかけて順位を下げいましたが、2022年は再びランクを上げています。また、「こんがり」も2018年に較べて2022年は上昇の傾向にあり、「とろっと」も目立っています。逆に「ふわとろ」は2018年がピークで2022年はランクを下げています。

情報系
2022年の1位は「贅沢な」でした。次いで「焼きたて」、「本格的」、「絶品」、「鮮度のよい」が上位5位となっています。

『贅沢な』は2018年に3位でしたが2022年には1位になりました。また、「本格的」は3位に、「本場の」は10位にランクされており、いずれも5年間で順位をあげています。
順位を下げているのは「新鮮な」、「産地直送」、「産地限定」で、いずれも2013年、2018年よりも順位を下げています。

性別・年齢別の特徴
性別、年齢別の結果は次のようなものでした。
味覚系 性別
味覚系の男性上位5位は、「うま味のある」、「コクのある」、「濃厚な」、「ダシの効いた」、「味わい深い」の順となっています。女性の上位5位は「うま味のある」、「ダシの効いた」、「コクのある」、「濃厚な」、「味わい深い/やみつきになる」の順でした。
上位5位で男女差が大きいものは「ダシの効いた」で、「女性」に好まれています。
また、上位30位で、男女差を見ると女性は「フルーティ」、「みずみずしい」、「クリーミー」、「リッチな」などが男性よりも高くなっています。

食感系 性別
食感系で男性の上位5位は「ジューシー」、「とろける」、「もっちり」、「もちもち」、「こんがり」でした。女性は「もちもち」、「とろける」、「ジューシー」、「もっちり」、「ほくほく」の順となっています。
男性よりも女性が高い上位5位は「もちもち」、「もちっと」、「ほくほく」、「口どけのよい」、「ふわとろ」です。

情報系 性別
情報系の男性の上位5位は「贅沢な」、「本格的」、「絶品」、「揚げたて」、「プレミアム」でした。女性は「贅沢な」、「季節限定」、「焼きたて」、「鮮度のよい」、「プレミアム」となっています。
また、男性よりも女性が高い上位5位のシズルワードは「季節限定」、「フレッシュな」、「焼きたて」、「産地直送」、「摘みたて」の順でした。

Source:「おいしいを感じる言葉」SIZZLE WORD REPORT 2022 N=1800調査結果より
この調査に関するお問い合わせはshibusawa@bmft.co.jpへお願いします。
*図表の二次利用はお控え下さい。
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この記事を書いた方
この記事を書いた方
株式会社ビー・エム・エフティーディレクター渋沢文明
弊社は「おいしそう」「食べたい」「飲みたい」と感じ、飲食欲を喚起する言葉を“シズルワード”と呼び、2003年から毎年調査を行いシズルワードの「今」を調べています。また、好きな風味や味・香りの『フレーバーテイスト調査』や、健康に関する食品・飲料・成分、食材・素材の「ヘルシーアイテム調査」も毎年行っています。