清田産業株式会社

清田ダイアリー KIYOTA DIARY

フィンランドの味

人々の暮らしからみる郷土料理

太木光一
食品評論家 太木光一

2018年02月01日

フィンランドの味

 自然豊かな環境のフィンランド。寒さの厳しい生活環境で人々がどのような食事をしているか見ていく。

フィンランドについて

 フィンランドはフィン人の国を意味するが、自国をスオミ(湖の国)とよんでいる。ヨーロッパ大陸の北部スカンジナビア半島の東端に位置し、東はロシア、西にスウェーデン、北はノルウェイに接している。

 面積は約34万平方キロメートルで日本のおよそ10分の9。65%が森林、10%が湖沼と河川、8%が耕作地で、まさに自然の宝庫である。

 1917年にロシアより独立し、現在の人口は519万人。英語立国で多くの人々は英語を話す。林業が重要産業で、木材・合板・製紙などを産出。農業は酪農中心で牛乳・バターを量産。近年は金属機械やエレクトロニクス等先端産業に圧力。最近、同国で開発された無償基本ソフトのリナックスは日本政府も採用し運用コストを半減する方針である。

 アイスランドに次いで最北の国で、一日の中で夏は夜になっても太陽が輝き、暗くなるのは数時間、季節的に最も暖かいのは7月で平均気温は17度である。

フィンランドの特徴

 フィンランドの特徴として次の4点に要約。

サウナ

サウナ

 人々は都市や郊外の別荘にもサウナを所有、夏冬ともにサウナを活力源とする。水気のない80度の空気風呂でリフレッシュ。

キシリトール

キシリトール

 同国の開発製品。子供の虫歯を減らすことに成功。日本でも人気が高い。

サンタクロース

 サンタの故郷として知られ、日本から世界最多のカードが送られる。(必ず返信される)

トナカイ

 サンタの乗り物のトナカイはラップランド(フィンランド、ヨーロッパ北部、スウェーデン、ロシアの4カ国にまたがるエリア)の家畜。食料や工芸品として貴重。

フィンランド料理

 フィンランド料理はスウェーデンとロシアの影響を受けて見事に融和している。これに大自然の恵みがハーモニーをみせて地方の特色を活かしている。

 5月に入り雪が溶けると秋にかけてマッシュルームほか、きのこが50種類位とれる。同様にリンゴンベリーほか数種がとれる。家族揃って採集され、越冬食品として楽しまれている。

人気メニュー

 数多い中から人気メニューを紹介する。

カレリア風シチュー

 フィンランド東部のカレリア地方には郷土色豊かな料理が多い。シチューは牛や豚肉を炉にかけて一昼夜以上煮込んだ料理。フォークを入れると肉は柔らかくバラバラに。マッシュポテトをまぜて食べる。

カレリア風パイ

カリレア風パイ

 木の葉型にパイをつくり、卵黄とバターをすり込んで焼く。家庭によばれると必ず出てくるのがこの料理である。

パシャ

 カレリア風チーズケーキ。イースター用によく食べられる。外側を乾ぶどう、アーモンド、赤桜桃などで美しく飾りつける。

庶民の日常生活で人気者は

キャベツパイ

 フィンランドのキャベツの味は絶品で、これがキャベツかと見直すほど。口に入れて思わず美味に驚く。全国民の好物メニューで、手軽、割安さが身上である。

魚スープ

鮭のスープ

・生サーモン(500g)
・ポテト(小5個)
・王ねぎ(1個)
・塩こしょう
・牛乳(500cc)
・小麦粉(大さじ1)
・バターなど

鍋に水力ップ5、ポテト、王ねぎを入れ10分間ほど煮て、小麦粉を牛乳で溶いて、火を止め、バター大さじ1を加え、塩少々を好みの味に。手軽、安価、庶民の味となる。

クリスマスの特別料理には

ヨウル・キング

 サンタの故郷であるが七面鳥や日本風クリスマスケーキはない。多くの人々は朝サウナで身を清めてゆっくりとくつろぐ。

 主役は、ヨウル・キングとよぶ豚もも肉の塊を焼き上げたハムである。豚は豊饒を招くと縁起の良い食べ物とされる。ついで丸ごと蒸したサーモンが食卓を飾る。更に塩漬けのイクラ、ビーツのサラダ、野菜をオーブンで焼いたキャセロールなど、どれも伝統の味ばかりである。そしてフィンランド風 にキッピス(メリークリスマス)の掛け声で乾杯し宴は開始。

 デザートはプルーンのジャムが入った星型のパイとコーヒーである。

 これらの食事を囲むのは家族そろって先祖の墓参りを済ませてからで、雪の中、ろうそくを灯して祈る。日本でキリスト教徒でもない人が馬鹿騒ぎをするのとは大分異なる。

フィンランドの人々の自慢の味

ザリガニ

 白夜の時期3週間が捕獲期で沼や湖に金網を仕掛けて朝引き上げるとたくさんとれる。新鮮なディルとその花冠、粗塩、砂糖、ビネガーなどを水に入れて茄で上げる。真黒なザリガニは真赤に変わり美しい。大きさは5センチほどであるが、はさみを取り、尾の部分に切れ目を入れてトーストにのせて食べる。天下絶品の味で、これがウォッカとよく合う。短い夏の最高の醍醐味である。

トナカイの肉

 これらの食事を囲むのは家族そろって先祖の墓参りを済ませてからで、雪の中、ろうそくを灯して祈る。日本でキリスト教徒でもない人が馬鹿騒ぎをするのとは大分異なる。

 フィンランド人の好物はザリガニとトナカイ肉で特に舌は絶品とよび珍重する。特有の風味がたまらない魅力という。

甘い菓子類

 甘い菓子類が大好物である。珍しいのは渦巻きドーナッツで、熱い油の中に二重、三重と絞り出して揚げる。その他クランベリーリンゴストロベリーほかの甘いムース類も人気者。などなど。

さいごに

 この緑に輝く森の国は独特の食文化を誇っていると思われる。

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この記事を書いた方

太木光一

この記事を書いた方

食品評論家太木光一

1947年早稲田大学商学部卒業。同年昭和産業に入社し、一貫して調査業務に携わる。調査部長を経て1979年に退社するが、在社当時から食品と食品産業について新聞・雑誌に健筆をふるい、食品産業評論家として活躍する。通産省中小企業振興事業団の需要動向委員のほか多くの政府委員を歴任するとともに食品メーカー、問屋、高級食料・食品店の顧問にも就いていた。海外視察は280回以上に上る。主な著書は「日本の食品工業」(共著)、「新・一般食品入門」、「惣菜食品の強化技術」、「食材の基礎知識」など多数。

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