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【海外研修レポート②】ドイツ・ベルギー・フランス視察編

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2024年07月22日

【海外研修レポート②】ドイツ・ベルギー・フランス視察編

【海外研修レポート①】ISM 2024(国際菓子専門見本市)に続き、ドイツ・ベルギー・フランスでの業界視察の模様をレポートします。業界視察はもちろんですが、その国々の歴史や特徴があり実際に目で見て、触れて体感できた貴重な機会となりました。
実際に伺った菓子店やスーパーだけでなく、現地の食事なども紹介していきます。

ドイツ視察

ケルン大聖堂

現地2日目の1月31日は、ISMの後にケルン市内での視察へ。ドイツは建物が近代的で新しい印象でした。

3人に2人はマイカーを持っていると言われるドイツ。車社会だからか歩いている人を見かけることは少なかったです。また、高速道路「アウトバーン」では、世界で唯一速度制限が解除されている区間があり、高速道路を車がすごいスピードで走っていました。

ドイツの道路風景

次にドイツでの主な視察先について紹介していきます。

売り方も商品もボリューミー!ドイツの菓子店とコンビニの視察

ショーウィンドウの魅せ方は日本と変わりませんでしたが、販売方法は量り売りが多い印象でした。ここでは特に印象的だった菓子店のLaderachとCaptain Candy、Heinemann、日本のコンビニのようなREWE To Goをご紹介します。

スイスのチョコレートメーカー【Laderach】

Laderach

Laderach(レダラッハ)は、1962年に創立されたスイスの老舗チョコレートメーカーです。特筆すべきは、創始者のルドルフ・レダラッハ氏が開発した、トリュフチョコレートを作る際に空洞の球体カプセルを使う製法です。作業効率だけでなく衛生面にも優れたこの製法は、ヨーロッパ全域に広まり、チョコレートの生産性と品質の向上に寄与しました。

日本には現在は店舗がないため、とても貴重な経験となりました。

いろいろな種類のチョコレートが写った画像

またLaderachではミルクチョコレート発祥の地とされるスイス産のミルクを使用した乳製品のみを使い、特有の甘みとクリーミーな口どけを実現しています。

このミルクチョコレートとナッツやフルーツをふんだんに使った「フレッシュチョコレート」は同社の代名詞とされており、今回伺ったお店でも多く販売されていたのが印象的でした。

コンセプトが面白い!【Captain Candy】

Captain Candy

Captain Candyは、2012年創業の菓子店です。「キャプテン」という海賊のユニークなコンセプトと、宝石のようにお菓子を詰められるワクワク感のあるお店でした。

Captain Candyの店内風景
Captain Candyの店内風景

グミキャンディを量り売りで販売しているのですが、大胆に樽に乗せる商品ディスプレイはかなりインパクトがありました。日本はもちろんですが、他でも見ない面白い方法です。

バナナのようなグミキャンディと人間の歯と歯茎を模したグミキャンディ

また、ユニークな形や目を惹く色のグミが多く、お店のコンセプトに沿ったお菓子を厳選して並べているのがよくわかりました。一方で、どのように製造しているのか、どこからこんなにたくさんの種類を集めているのかも気になりました。日本ではグミやキャンディだけでこれだけ大きな規模のお店はないので、海外ならではの規模感だと感じました。

ドイツならではの硬いチョコがげバウムクーヘン【Heinemann】

Heinemann
ハイネマンのチョコ掛けバウムクーヘン
公式サイト引用(https://www.konditorei-heinemann.de/feingebaeck-und-torten/heinemann-baumkuchen.html)

Heinemannは、デュッセルドルフで最も有名な菓子店です。神戸のエーデルワイスとパティシエ交流があるとのこと。固さのあるチョコ掛けバウムクーヘンが人気です。生地感のあるずっしりと重たいバウムクーヘンで、コーティングはミルク感の強い本格的なチョコレートが厚くかかっていました。

ドイツのコンビニ!?【REWE To Go】

REWE To Go

REWE To Goは、日本でいうところのコンビニのようなお店です。ドイツは「コンビニ不毛地帯」と呼ばれる程コンビニが少ないことから、早朝から混雑していました。

REWE To Goの商品棚を写した画像

生鮮品などはなく、弁当やサンドイッチ、500ml飲料などが中心に販売されており、レジ横にはホットスナックも置かれていて日本のコンビニに近いお店でした。とはいえこのようなお店がほとんどないことを考えると、改めて日本のコンビニの流通システムや食品管理の凄さを感じます。

ドイツでの食事

ドイツ料理の画像
ドイツ料理の画像

夜の会食では、ドイツ料理のお店へ。ドイツらしい肉とポテトの豪快な料理をいただきました。ドイツの料理は基本、芋、小麦、キノコ、肉で構成されていて、ボリューミーでした!

ベルギー視察

ブリュッセル市庁舎

2月1日は、バスでドイツのデュッセルドルフからベルギーの首都ブリュッセルへ。

ベルギーは時の流れが緩やかな印象でした。グランプラスのギルドハウス群が美しかったです。昔の建築物に影響を及ぼさないように照明や広告が設置されていたので、もとからそこにあったようなお店の創りになっていました。

次にベルギーでの主な視察先について紹介していきます。

チョコレートが魅力的!ベルギーの菓子店とスーパーマーケットの視察

ベルギーで加工されたチョコレートは世界中で「ベルギーチョコレート」と呼ばれるほど有名です。品質や製法にこだわりがあり、代表的な「プラリネ」や「ボンボンショコラ」を見てもほかのチョコレートとは違う特徴が見られます。GodivaやWittamer、Pierre Marcoliniは日本でも利用された方も多いかもしれません。 視察先の中でも特徴的だっったチョコレート店のLeonidasとMary、スーパーマーケットのDelhaizeをご紹介します。

ベルギーチョコレートの老舗店【Leonidas】

ベルギーチョコレートの老舗店【Leonidas】
画像引用元:レオニダス公式サイト(https://www.leonidas.com/en)

Leonidasは、ベルギーの老舗チョコレート店です。「良質なベルギーチョコレートを気軽に楽しんで頂きたい」という思いのもとに1913年の創業当時から素材と新鮮さにこだわってつくり続けています。良質なチョコレートを良心的な価格で提供し続けてきた功績を認められ王室御用達ブランドに認定されています。日本では高級チョコレートの分類になりますが、ベルギーでは店舗数が非常に多く、ごく一般的に利用されていたことが印象的でした。

また、日本のショコラティエはご褒美感覚で一粒一粒購入する感じですが、まとめ買い前提のギフトボックスも多く、量り売りでの販売が多かったです。

日本でも人気のチョコレート店【Mary】

Mary

Maryは1919年の創業から手作りを徹底。100%天然素材を使用するこだわりを貫いています。こちらも王室御用達ブランドに認定されています。ミルクチョコのラインナップが多く、甘さが強い印象でした。現地での名称はMaryですが、英語表記ではMadame Dellucで、日本でもホテルニューオータニ店や京都祇園店、有明ガーデン店などがあります。同じくメリーと読む、Mary’sというチョコレート店が日本で有名ですがこちらは別のお店になります。

ベルギーの代表的スーパーマーケット【Delhaize】

ベルギーの代表的スーパーマーケット【Delhaize】
画像引用元:Ahold Delhaize公式サイト(https://www.aholddelhaize.com/

Delhaizeは、1867年に2人の兄弟および義兄弟によって創設されたスーパーマーケットチェーンです。強さと和合の象徴であり、ベルギーの紋章でもあるライオンをシンボルマークにしています。ベルギー国内では30%のシェアを持ち(2022年時点)、世界各地にグループ店舗を持つ多国籍企業です。

品揃えが豊富で、安いものから王室御用達の菓子ブランドまで幅広いラインナップが特徴的でした。日本では高級スーパーと一般的なスーパーでは陳列されている商品が結構違ったりすることもあるため、一つの場所で色々な商品が置いてあるのは面白かったです。お土産の購入におすすめです。

ベルギーでの食事

ベルギーは各テーブルにウエーターがいますが、どのお店もフランクでノリがよく楽しく食事ができました。

ベルギー料理の画像
ベルギー料理の画像

昼食では生のひき肉を、夜の会食では魚介を中心にいただきました。3ヵ国の中でベルギーが一番食事が美味しかったです。研修も中盤を迎えた頃で皆さんと仲良くなれたことが何よりも財産となりました。

フランス視察

凱旋門

2月2日から2日かけてパリ市内の業界視察をしました。朝8時発のバスでブリュッセルからパリへ。フランスは3ヶ国の中で一番視察時間が長かったので歴史的建造物の多い街並みをしっかり感じられました。古い石造りの建物が普通にお店や民家として使われていたことが印象的でした。

次に、パリでの主な視察先について紹介していきます。

美しいパリの街並みにぴったりだった、フランスの菓子店とスーパーマーケットの視察

パリの街並み

歴史的な街であるパリは、有名な洋菓子店やショコラティエの店を回りました。どこもディスプレイや店の入り口がガラス貼りで中がよく見えるようになっていました。店内も高さのある棚や空間を広く使っているのが印象的でした。

焼き菓子やパイ系が有名【Ritz Paris Le Compitoir】

Ritz Paris Le Compitoir

Ritz Paris Le Compitoirは、パリのリッツホテルのシェフの店で、マドレーヌ、クロワッサン、ミルフィーユが有名です。Instagramで見ていた芸術的な菓子を実際に目で見ることができてとても嬉しかったです。

Ritz Paris Le Compitoirのショーケース写真

ミルフィーユをいただきましたが、バニラやバターの香りがよく甘さ控えめでとても美味しかったです。

マカロンの代表格【LADUREE】

LADUREE

LADUREEは、1862年パリで創業した老舗パティスリーで、マカロンが有名です。マカロンはピスタチオ、パッションフルーツ味が人気。店内の内装が素敵でおとぎ話のような雰囲気でした。日本にも店舗がありますが、本店に行けたことはとても嬉しかったです。

ゴーフルが人気!【MEERT】

MEERT

MEERTは、17世紀からある老舗洋菓子店です。フランス北部の伝統菓子ゴーフルが有名です。ワッフルのような生地にバニラビーンズをたっぷり含むクリームを挟んで焼いたお菓子で、お土産としても人気です。日本でもゴーフルは有名なお菓子ですが、手土産などのギフト用で見かけることがほとんどのため、このように店舗で手作りのものが購入できる環境は新鮮に感じました。

フランスを代表する大手スーパーマーケット【Auchan】

フランスを代表する大手スーパーマーケット【Auchan】
画像引用元:ラ・ディファレンスガゼット(https://lagazette-ladefense.fr/

Auchanは、フランスを代表する郊外型の大手スーパーマーケットです。

パリ市内から一番行きやすいのが地下鉄1号線の最終駅真上にあるラ・デファンス地区にあるLes Quatre Temps内の店舗です。生鮮品から生活雑貨も取り揃える大型店で年間1000万人以上が訪れるとのこと。

パリは古い街なので、お店も品のあるこじんまりとした印象を抱いていましたが、アメリカンサイズと言わんばかりの巨大な店のつくりでびっくりしました。プライベートブランド商品が多く、質が良いものをお手頃な価格で買える点が人気のようです。スーパーマーケットなのに、見ているだけで楽しかったです。

130年以上の歴史がある百貨店【La Grande Epicerie de Paris】

La Grande Epicerie de Parisは、1893年にパリで創業した百貨店で、グルメ館は2014年9月に現在の場所に移転しています。パリで最も洗練された食品売り場と言われており、世界のグルメが揃っています。

130年以上の歴史がある百貨店【La Grande Epicerie de Paris】
画像引用元:LVMH社公式(La Grande Epicerie de Paris)サイト(https://www.lvmh.co.jp/

また、フランス菓子の代表である「マカロン」や350種類揃うコンフィチュール、世界中から厳選されたチョコレートが豊富にあり、まさに圧巻の品揃えでした。フランスの人々はこんなに豊富な種類の商品を使い分けて食を楽しんでいるんだなと感じました。お土産探しにも楽しめる場所でした。

パリより帰国の途へ(まとめ)

清田産業社員

後半のドイツ・ベルギー・フランスでの視察では有名菓子店に伺い、お菓子の味はもちろんのこと、ディスプレイ方法や販売方法についても現地で学ばせて頂けたことが貴重な経験となりました。
菓子店だけではなく、時間の許す限り各国のスーパーやドラッグストアなどの小売店も視察することができ、国の文化や生活に根付いた商品展開やトレンドを知ることができました。改めて日本の商品の良さや改善点に気づくきっかけにもなり、とてもよかったです。

最終日の2月4日は夕方の飛行機でパリから帰国。約1週間の海外研修は、ISM(国際菓子専門見本市)に始まり、各国の業界関係者との交流を深めることができました。

海外研修で学んだことを糧に、今後の商談や提案にも活かしていきます。

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この記事を書いた方

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清田産業は、「食」の総合プロデューサーとして、「食」の可能性を広げ、人々の生活を豊かにする提案を続けていきます。
ひとり一人が持つ個性や魅力を原点に、世の中にいかに笑顔を増やしていくかを働く仲間やお取引先と一緒に考え、「おいしい」をプロデュースしてまいります。

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